トレーラーとは、貨物自動車の一種でトラックに引っ張られる荷台部分を指し、セミトレーラーやフルトレーラーなどいくつかの種類があります。このトレーラーをけん引する自動車部分であるトラックを運転するのが、トレーラー運転手の仕事です。トレーラー運転手として働く場合、多くは運送会社などの社員となり、大型の貨物自動車を運転して、目的地まで海上コンテナや建築資材、機材など大きな荷物から食品や薬品といった繊細な荷物まで様々なものを運びます。目的地までは長距離であることが多く、深夜の運転や早朝の出勤といった不規則な働き方であることも珍しくありません。しかし、勤務時間のほとんどは運転による移動になるため、一人の空間で仕事をするのが向いている人や運転が好きな人にとっては魅力的な仕事といえます。
トレーラーを運転するには、トラックを運転するための大型自動車の運転免許とトレーラー部分を引っ張るためのけん引免許が必要です。様々な荷物を運ぶので、就職先によっては危険物取扱者の資格が役立つ場合もあります。また、トレーラーは車体が特に大きく、真っ直ぐ後退しなかったりカーブでの内輪差が大きかったりといった性質から、高度な運転技術が求められます。そのため、経験者が優遇される傾向があり、ドライバーの仕事に長く携わってきた人のキャリアアップとしても人気があります。夜間の勤務が多いことや勤務形態が不規則であることなどから、自己管理ができる人や体力に自信がある人が求められ、夜間の運転を安全に行う責任感と集中力が必要となります。
トレーラーの求人は手当や労働環境が重要です。長距離運転が多いため、作業手当や宿泊手当の有無、休日の取り方がポイントです。